- クラウドワークスでクライアントにバックレられたんだけど…
- クライアントと連絡がとれなくなったらどうすればいいの?
- 連絡がとれなくなるのは嫌!信用できるクライアントの見分け方ってないの?
クラウドワークスを使えば、外出しなくてもインターネット上で仕事を探せます。
しかし、ネット上での取引で怖いのが連絡がとれなくなること、いわゆる「バックレ」です。
実際にクラウドワークス側でも、「契約相手との困りごと」として最も多いのが「連絡がとれなくなった」こと、と発表しています。
今回はクラウドワークスで実施したアンケート結果をもとに、クライアントと連絡がとれなくなったときの対処法や、信用できるクライアントを見分けるポイントを紹介します。
6割のワーカーがクラウドワークスでバックレられた経験あり
今回は、クラウドワークス上でクライアントと連絡がとれなくなった経験について調べてみました。
100人のワーカーにアンケートを実施したところ(実際のページはこちら)、63人がバックレられた経験がある、と判明しました。
調査方法:クラウドワークスでアンケートを実施
調査期間:2023年6月12日~2023年6月13日
Twitterなどでクライアントと連絡がとれなくなって困っているというツイートを見かけることはありますが、半数以上の方にバックレられた経験があるとは思いませんでした。
連絡がとれなくなると
- 別案件とのスケジュール調整がしづらい
- 確認がとれないので作業を進められない
- 検収されずに報酬を受け取れない可能性がある
などのデメリットがあるため、バックレるクライアントとは仕事をしたくないですよね…。
クラウドワークスでクライアントにバックレられたときの対処法
クライアントと連絡がとれなくなった場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 契約前のバックレには何もしなくて大丈夫
- 契約後のバックレにはまず「連絡催促申請」する
- 納品後のバックレは事務局に問い合わせる
契約前のバックレには何もしなくて大丈夫
契約を結ぶ前にクライアントから連絡がこなくなった場合、こちらからアクションを起こす必要はありません。
契約していなければ相談中という扱いになり、放置していてもペナルティはないからです。
放置するのが気になるのであれば、応募を辞退しましょう。
応募辞退の方法は、以下の2つです。
- クラウドワークスのシステム上で辞退する
- 辞退したい旨をメッセージで伝える
詳しいやり方は、「クラウドワークスはゴミ案件ばかり?見極めるポイントや対処法を解説」をご覧ください。
メッセージを送る際は、以下のような文章を送りましょう。
○○様
お世話になっております。
この度はお仕事にご案内いただき、誠にありがとうございました。
ご連絡いただけないようなので、大変恐れ入りますが、今回は辞退させていただきます。
また機会がありましたら、何卒よろしくお願いいたします。
メッセージを送ったとしてもバックレられているので、辞退に応じてもらえる可能性は低いでしょう。
クライアントに連絡しても反応がなければ、それ以上できることはないため、放置するしかありません。
クラウドワークスの「よくある質問」でも、以下のとおり記されています。
クライアントから連絡がなく辞退ができない状態でも、そのまま放置することは問題ありません。
引用元:クラウドワークス「【共通】条件提示/条件同意後の応募辞退について」
契約後のバックレにはまず「連絡催促申請」する
契約後のバックレには、以下の3ステップで対処しましょう。
- 「連絡催促申請」を送る
- 期限を設けてこちらから連絡する
- 「契約途中終了リクエスト」を送る
「連絡催促申請」を送る
契約してから返信がこなくなった場合は、クラウドワークス事務局からクライアントに連絡を入れてもらえます。
契約詳細ページの「契約相手と連絡がとれない場合はこちら」を押します。
連絡催促申請ページに飛ぶので、説明事項を読んだら「連絡催促申請をする」をクリックしてください。
事務局が申請を承認すれば、クライアントに対しメールなどで連絡するように促してもらえます。
ただし、クライアントから必ず返信がくるわけではありません。
連絡催促申請をしても返信がこない場合は、次のステップへ進んでください。
期限を設けてこちらから連絡する
返信期限を設けて、連絡がなければ契約を終了します、とクライアントにメッセージを送りましょう。
以下の文章を参考にしてみてください。
○○様
お世話になっております。
クラウドワークス事務局にお願いし、連絡催促をしていただきましたが、まだ返信をいただけておりません。
このままですと今後の業務に支障をきたすおそれがありますので、大変勝手ではございますが、契約を終了させていただきたく存じます。
〇月〇日〇時までにお返事いただけなかった場合、契約途中終了リクエストをお送りいたします。
リクエスト送信後、1週間が経過しても応じていただけない場合は、自動的に★1の評価がつく仕様となっております。
期日までにこちらのメッセージをご確認いただきましたら、早急にお返事いただければ幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
上記のようなメッセージを送れば文章として残るので、「連絡するように何度も促したが応じてもらえなかった」ことを証明できます。
期限となる時間まで設定しておけば、「この時間を過ぎたら契約途中終了リクエストを送ろう」と機械的に判断できるので、悩まずにすみますよ。
契約途中終了リクエストの送り方は、次のステップをご覧ください。
「契約途中終了リクエスト」を送る
契約途中終了リクエストを送るには、契約詳細ページの「契約途中終了リクエスト」というリンクを押します。
リクエストの送信ページに飛んだら、メッセージを入力して「契約途中終了リクエストを送信」をクリックします。
メッセージは、以下のように簡単な内容でOKです。
連絡していただくよう何度か催促しましたが、お返事いただけません。
業務に支障をきたすおそれがありますので、恐れ入りますが途中終了させていただきます。
リクエストを送ってから、1週間経ってもクライアントの反応がなければ、自動的に契約終了となります。
納品後のバックレは事務局に問い合わせる
納品してから1週間経っても検収されないのであれば、事務局に問い合わせましょう。
連絡催促と同じように、事務局からクライアントに対し、検収を促してもらえます。
それでも検収されない場合は、事務局側で検収手続きをして報酬を支払ってもらえるので、もう一度問い合わせてみてください。
契約途中終了リクエストを送ればいいのでは?
と思われるかもしれませんが、納品後の途中終了はおすすめしません。
契約途中終了リクエストが成立すると、契約自体がキャンセルとなり、仮払いも無効となります。
仮払い金はクライアントに全額返金され、作業したにもかかわらず、報酬を受け取れないので注意してください。
納品後に連絡がとれなくなったら事務局に問い合わせる、と覚えておきましょう。
信頼できるクライアントを見分けるポイント
クライアントにバックレられたときの対処法を紹介しましたが、そもそも連絡がとれなくなるのは嫌ですよね。
以下のポイントを押さえれば、信頼できるクライアントを見分けやすくなりますよ。
- システムによる自動評価がついているか
- ネガティブな評価コメントがついているか
- 依頼内容がはっきりしているか
- 社会人としてのマナーを守ってやりとりしているか
- クラウドワークス外での直接連絡を求めてこないか
- 仮払いせずに作業させようとしていないか
システムによる自動評価がついているか
「契約途中終了リクエスト」を送るの部分で説明しましたが、リクエストを送ってから1週間経っても反応がなければ、自動的に★1の評価がついて契約は終わります。
クライアントの評価ページでは、以下のように表示されます。
システムによる自動評価が多いほど、バックレの可能性も高まるので注意しましょう。
なお自動評価で★1がついても、★5の評価が多ければ総合評価は★4.5あたりをキープできます。
総合評価の数字を信じず、どのような評価がついているのか必ず確かめてくださいね。
ネガティブな評価コメントがついているか
システムによる自動評価以外にも、評価コメントの内容が判断材料になります。
たとえば、
- 返信がいつも遅い
- 納品物をなかなか確認してもらえない
- 検収に時間がかかった
などのコメントがついている場合は、要注意です。
評価コメントは実際にやりとりしたワーカーが書いているので、ぜひ参考にしましょう。
依頼内容がはっきりしているか
仕事の詳細をチェックし、具体的な作業内容がわからない場合は避けましょう。
依頼への本気度が低く、気が変わったなどの理由でフェードアウトする可能性があります。
- マニュアルが用意されているか
- 指示があいまいではないか
などを確認するとよいでしょう。
社会人としてのマナーを守ってやりとりしているか
クライアントとの実際のやりとりも、信頼性を見抜くポイントです。
社会人として常識的なコミュニケーションがとれるか、確認しましょう。
具体的なポイントは、以下の2つです。
- 返信の早さ
- 対応の丁寧さ
返信が遅ければ徐々に連絡がつかなくなり、そのままバックレられる可能性があります。
返信の早さに正解はありませんが、目安は24時間以内です。
対応の丁寧さには、仕事に対する責任感が表れます。
敬語を使えていないなど、雑な対応のクライアントは責任感が欠けている可能性があり、案件を投げ出すかもしれません。
契約前に仕事の詳細や納期などを確認しつつ、クライアントの対応もチェックすることをおすすめします。
クラウドワークス外での直接連絡を求めてこないか
メールやLINEなど、直接連絡を求めてくるクライアントは要注意です。
クラウドワークスを介さない取引は、すべて自己責任となります。
バックレられたとしても、クラウドワークスに助けを求めることはできません。
直接取引をおこなっていると判断された場合は、クラウドワークスを利用できなくなる可能性がある、と以下のように記されています。
直接取引をおこなっていると事務局が判断した際には、事前の予告なく当サービスのご利用を制限する場合があります
引用元:クラウドワークス「【共通】「サービス外連絡申請」とは何ですか?」
クライアントによっては直接連絡が必要な場合もあるので、「サービス外連絡申請」を提案してみましょう。
サービス外連絡申請とは、直接連絡をクラウドワークス事務局に承認してもらうシステムのことです。
サービス外連絡申請に応じてもらえない場合は、取引しないようにしてください。
仮払いせずに作業させようとしていないか
契約後は、仮払いされたことを確認してから、作業を始めてください。
仮払い前に納品すると、逃げられてしまうおそれがあります。
納品後のバックレは事務局に問い合わせるで、事務局に問い合わせれば検収して報酬を受け取れる、と説明しましたが、仮払いされていることが前提となります。
仮払いは、クライアントからクラウドワークスに報酬を預ける仕組みです。
仮払いされていなければ、クラウドワークスに報酬が渡っていないので、報酬を受け取れないのです。
仮払いされていないのに作業を求められた場合、「仮払いされてから作業を始めます」とはっきり意思表示してくださいね。
まとめ:バックレないクライアントを100%見分けることはできない
今回はクラウドワークスで実施したアンケート結果をもとに、クライアントと連絡がとれなくなったときの対処法や、信用できるクライアントを見分けるポイントを紹介しました。
- 6割のワーカーがクライアントにバックレられた経験あり
- 契約前、契約後、納品後でバックレへの対処法は異なる
- 評価ややりとりを確認して信用できるクライアントを探そう
アンケートの回答で、以下のようなコメントがありました。
本人確認済で評価やコメントが悪くなく、すでにプロジェクトの完了実績が何件もあるクライアントは比較的信頼できます。ただ、それでも音信不通になってしまったことがあるため、完璧に見分ける方法はないと思っています。
どれだけ評価が高く信頼できそうなクライアントであっても、バックレないとは言い切れないようです。
幸い、クラウドワークス事務局を通せばクライアントに連絡を促してもらえますし、仮払い済みであれば報酬を受け取り損ねることはありません。
バックレるクライアントの事情はわからないため、切り替えて次の案件を探しましょう。
今回お伝えした情報を参考に、上手にクラウドワークスを利用してくださいね。