- ChatGPTがあればWebライターはいらないってほんと?
- ChatGPTにWebライターの仕事を奪われそうで不安…
- これからWebライターが生き残るにはどうすればいいんだろう?
ChatGPTは、文章生成が可能なAIツールです。
記事作成に使えるため、ChatGPTがあればWebライターは不要という意見もあるようです。
しかし、どれだけChatGPTが便利でも、Webライターの仕事がなくなるわけではありません。
今回は、ChatGPTが普及してもWebライターが必要な理由や、ChatGPTを使って記事を書く方法、Webライターとして生き残るためのポイントなどを解説します。
この記事を読めば、ChatGPTがWebライターの仕事に与える影響を理解し、AIを活用して作業効率をアップさせる方法がわかりますよ。
ChatGPTが普及してもWebライターが必要な理由
ChatGPTは完璧な文章を書けるわけではないので、Webライターの仕事はなくならないと考えられます。
ChatGPTの書く文章が完璧でない3つの理由を、具体的にみていきましょう。
- ChatGPTはネット上の情報しか学習できないから
- ChatGPTが作る文章はまちがっている可能性があるから
- ChatGPTは人間味のある文章を書けないから
ChatGPTはネット上の情報しか学習できないから
ChatGPTは、ネット上にある膨大なデータを取り込み、人間と会話するような自然なやりとりを実現しています。
逆にいうと、ChatGPTはネット上に公開されていない情報を学んでいません。
- 紙の書籍にしか載っていない専門性の高い知識
- 個人の体験談や感想、レビュー
などを得ていないため、ChatGPTに書かせた文章は情報量が薄くなりがちです。
ネット上の情報をまとめているだけなので、
どこかでみたような情報ばっかり…。
と、読者に物足りない印象を与える可能性もあります。
ChatGPTだけでは、読者満足度の高い記事を書けません。
Webライター自身が本を読んだり、インタビューで生の声を得たりして、より深い情報を加える必要があります。
ChatGPTが作る文章はまちがっている可能性があるから
ChatGPTは、取り込んだデータから文章を作ります。
学習した元のデータが正しくなければ、まちがった情報に基づく文章が出力されてしまいます。
ChatGPTには、2021年9月までのデータしかないため、最新情報も扱えません。
偏りのあるデータばかりが登録されている場合、事実とは異なる情報が読者に伝わってしまうおそれもあります。
ChatGPTには自分で考える力がないため、情報がまちがっている可能性を考慮できないのです。
AIにすべて任せるのではなく、人間による正確性のチェックが必須です。
ChatGPTは人間味のある文章を書けないから
ChatGPTはAIなので、人間の感情を読み取り、悩みに寄り添うことが苦手です。
一般的なアドバイスは可能ですが、具体的なシチュエーションには対処法を提示できません。
Webライターが書く記事には、悩んでいる人に共感し、
この記事を読めば悩みを解決できるかも…!
と、確信させるくらい心に刺さる文章が求められます。
しかし、ChatGPTが書くあたりさわりのない文章では、悩む人の心を動かせません。
読者のアクションもうながせないので、商品やサービスの購入にもつながらないでしょう。
感情や悩みの共有は、人間にしかできません。
人間であるWebライターは、読者のためになる記事を書くのに欠かせない存在です。
WebライターがChatGPTを使うメリット
ChatGPTは完璧なAIではないので、Webライターの仕事を奪われる心配はありません。
むしろChatGPTを仕事に生かせば、業務効率化を実現できます。
具体的には3つのメリットがあるので、使ってみることをおすすめします。
- 記事作成にかかる時間が短くなる
- ChatGPTの得意分野を生かせば効率化できる
- アイデアの提案により高品質な記事を書ける
記事作成にかかる時間が短くなる
ChatGPTに指示を出せば、以下のようなライティング業務を任せられます。
- 検索意図のリサーチ
- 見出しの作成
- 本文の執筆
- 記事タイトルの考案
- 文章の校正
ChatGPTは、すでに蓄積されたデータから指示にあった文章を出力します。
人間のように考えているわけではないので、数秒から数分で作業完了です。
ChatGPTが正確な文章を書くとはかぎらないため、チェックする手間はかかります。
しかし、
- 記事タイトルの候補を複数提案してもらう
- 最初の見出し部分だけ本文を書いてもらう
など、作業の一部にChatGPTを取り入れれば、記事作成にかかる時間を少しでも短くできるでしょう。
多くの記事を納品できるので収入を増やせたり、ブログの更新頻度を高めて上位表示しやすくなったりするメリットがあります。
特に知識のあるジャンルであれば、文章のまちがいをすぐ判断できるため、ChatGPTのメリットを十分に生かせますよ。
ChatGPTで記事を書く方法は、「WebライターがChatGPTで記事を書く具体的な方法」で解説しています。
ChatGPTの得意分野を生かせば効率化できる
ChatGPTには、以下のような得意分野があります。
- 一般的な概念の説明
- ネット上に情報が多いジャンル
ChatGPTに得意なことだけ任せれば、より効率的に作業を進められますよ。
一般的な概念の説明
ChatGPTはさまざまなデータを大量に学んでいるため、説明することが得意です。
「○○とは」など、一般的な概念を説明する文章は、ChatGPTに書かせた方が効率的です。
ジャンルによっては難しい説明になりがちですが、「初心者向けにわかりやすく」と指示を出せば、やさしい表現に直してくれますよ。
説明用の文章はChatGPTに任せ、より深く、具体的な情報を集めて記事のクオリティを高めましょう。
文章作成だけでなく、詳しくないジャンルについての基礎知識を得たい場合にも役立ちます。
ネット上に情報が多いジャンル
ChatGPTはオンライン上のデータを学習するため、ネットで情報収集しやすいジャンルの文章作成が得意です。
ChatGPTが得意なジャンルとしては、SEOやプログラミングが挙げられます。
たとえばSEO専門会社「東京SEOメーカー」の電子書籍『ChatGPT×SEOライティング実践技術』には、ChatGPTを使って以下のキーワードの記事を書き、上位表示したと記されています。
- 「Google SEO」
- 「BtoB SEO」
記事のまちがいをチェックする際も、インターネット検索で情報が出てきやすいため手間が省けます。
SEOやプログラミングに関する記事を書く場合は、ぜひChatGPTを使ってみましょう。
アイデアの提案により高品質な記事を書ける
ChatGPTに指示を出せば、アイデアを提案してくれます。
たとえば、構成作成時にChatGPTを使うのがおすすめです。
SEO記事の場合、基本的にはGoogle検索結果の上位10記事の構成を参考にします。
しかし、上位記事が過不足なく情報を網羅できているとはかぎりません。
もしかしたら、まだ読者が知りたい情報があるかもしれませんよね。
ChatGPTを使って検索意図を調べたり、構成案を作ったりすれば、自分では気づけない要素がみつかる可能性があります。
検索意図に沿った情報を加えれば、読者の満足度が高くなり、検索順位の上昇も期待できます。
WebライターがChatGPTで記事を書く具体的な方法
ここからは、WebライターがChatGPTを使って、実際に記事を書く方法を紹介します。
- 検索意図のリサーチ
- 見出しの作成
- 本文の執筆
- 記事タイトルの考案
- 文章の校正
プロンプトも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
プロンプトとは、行動をうながす指示や命令のことです。
ChatGPTの場合は、目的や要望を記した文章がプロンプトにあたります。
検索意図のリサーチ
書きたい記事のキーワードで検索するユーザーが、どのような情報を求めているのか調べます。
「○○ △△(キーワード)」と検索するユーザーがどんな情報を知りたいのか教えてください。
実行例:
「ほかにもあれば教えてください」と指示を出すと、別の検索意図を教えてくれます。
さまざまな検索意図を知ることで、上位記事とは異なる切り口の記事に仕上がり、差別化を図れます。
見出しの作成
記事の構成案を作ってもらいます。
あなたはプロのSEOコンサルタントです。
条件にしたがい、記事の構成案を作ってください。
###
<条件>
■下記構成案は、キーワード「○○ △△」のGoogle検索上位記事の見出しです。
構成案の内容を理解し、Google検索上位をとれる見出しを新しく提案してください。
必要な情報を網羅したいので、足りない見出しがあれば追加してください。
■見出しはh2(大見出し)、h3(中見出し)、h4(小見出し)を使ってください。
■h2には必ず「○○」「△△」を入れてください。
###
<構成案①>
検索順位1位の見出しを貼り付ける
<構成案②>
検索順位2位の見出しを貼り付ける
<構成案③>
検索順位3位の見出しを貼り付ける
…
実行例:
上位5~10位記事の見出しを参考に、構成案を新しく作り直してもらいます。
ラッコキーワードの「見出し抽出」を使うと、見出しをまとめて確認できるので便利です。
本文の執筆
見出しに沿った本文を書いてもらいます。
あなたはプロのSEOライターです。
条件に沿った文章を作ってください。
###
<条件>
■下記見出しに適した本文を作ってください。
■文字数は200文字程度にしてください。
■専門用語は使わず、柔らかな文体でお願いします。
###
<見出し>
「h2○○」の「h3△△」
実行例:
本文を書いてもらう際は、見出しを指定して1つずつ進めるのがポイントです。
1記事分の見出しをすべて提示して、本文を一気に書いてもらおうとしても、指示が伝わりません。
少し手間ですが指示を細分化すると、こちらの意図が伝わりやすくなります。
記事タイトルの考案
記事のタイトルを提案してもらいます。
あなたはプロのコピーライターです。
条件に沿った記事のタイトルを10個考えてください。
###
<条件>
■キーワード「○○ ○○」で検索するユーザーの興味を引くタイトルにしてください。
■「○○」「○○」を左側に配置してください。
■見出しの一部をタイトルに入れてください。
■SEOに適したタイトルを考えてください。
■タイトルの文字数は28~35文字以内にしてください。
■「:」は使わないでください。
###
<見出し>
記事の見出しを貼り付ける
実行例:
指示どおり、左側にキーワードを配置したタイトルを提案してくれました。
しかし、全体的に日本語が不自然で、機械的にキーワードを詰め込んだような印象です。
ChatGPTが提案したタイトルを採用する場合は、修正して使いましょう。
文章の校正
誤字脱字のチェックなど、文章校正もできます。
あなたはプロの編集者です。
条件にしたがい、以下の文章を修正してください。
###
<条件>
■誤字脱字を直してください。
■読みやすくしてください。
###
<文章>
校正したい文章を貼り付ける
実行例:
- 以来を受けて→クライアントから依頼を受けて
- 雷太ー→ライター
- 用意に想像できます→容易に想像できます
- 書いた記事の著作→書いた記事の著作権
- 著作権の問題意外→著作権の問題以外
- くらいあんと→クライアント
- オリジナ→オリジナル
ほとんどの誤字脱字を直してくれました。
ただし、「公開」が「後悔」になっている箇所は修正されていません。
ChatGPTで誤字脱字を100%直すのは難しいため、最終チェックは自分でおこないましょう。
読みやすい文章に直すこともできるため、文章力に自信のない人が使うのもおすすめです。
ChatGPTの使い方
ここからは、ChatGPTの登録方法や使い方を説明します。
- ChatGPTの登録方法
- ChatGPTの使い方
ChatGPTの登録方法
ChatGPTを使うには、アカウント登録が必要です。
以下の7ステップでChatGPTに登録できます。
- ChatGPTにアクセスする
- メールアドレスを入力する
- パスワードを入力する
- メールを確認する
- 登録情報を入力する
- 電話番号を入力する
- 認証コードを入力する
登録や利用に費用はかからないので、ぜひ登録してみましょう。
ChatGPTにアクセスする
ChatGPTの公式サイトへアクセスし、右上の「Sign up」をクリックします。
メールアドレスを入力する
次の画面でメールアドレスを入力し、「Continue」を押します。
メールアドレス以外にも、以下のアカウントで登録可能です。
- Microsoft
- Apple
今回は、Gmailアドレスを使って説明します。
パスワードを入力する
続いて、パスワードの入力画面に移ります。
英数字を用いた8文字以上のパスワードを設定しましょう。
8文字未満だと、エラーが出て登録できません。
入力を終えたら、「Continue」をクリックしてください。
メールを確認する
「We sent an email to ○○(登録したメールアドレスにメールを送信しました)」と表示されます。
「Open Gmail」をクリックしてください。
「OpenAI」からのメールを開きます。
「Verify email address(メールアドレスの確認)」をクリックしてください。
登録情報を入力する
名前などの情報を入力します。
- First name(名前)
- Last name(苗字)
- Birthday(生年月日、日/月/年の順番で入力)
は入力必須です。
入力し終えたら「Continue」をクリックしてください。
名前は漢字、ローマ字のどちらでも構いません。
偽名やニックネームでもOKですが、有料プランを使う場合は本名でないと規約違反にあたる可能性があります。
料金プランについては後述しますが、ChatGPTに課金しないと決めている場合を除き、本名を使うことをおすすめします。
電話番号を入力する
次の画面で、スマートフォンの電話番号を入力します。
「+81」は、日本を示す国番号です。
電話番号の「最初の0」を除いて入力してください。
電話番号が「090-1234-5678」の場合は「(+81)9012345678」と入力する。
入力できたら「Send code」をクリックします。
なお正しくない電話番号では、SMSで届く認証コードを確認できず、アカウントを登録できないので注意してください。
電話番号を悪用されないか心配な方は、「ChatGPTは電話番号なしでも使える?電話番号が必要な理由や危険性を解説」をご覧ください。
認証コードを入力する
スマートフォンに届いた認証コードを入力し、合っていれば自動的に登録完了です。
ChatGPTの使い方
ChatGPTの使い方も、簡単に説明します。
- 「ChatGPT」を選ぶ
- プロンプトを入力する
- 新しいチャット画面を作る
「ChatGPT」を選ぶ
左にある「ChatGPT」を選択します。
プロンプトを入力する
下のボックスにプロンプトを入力し、Enterキーを押します。
文章が途切れてしまった場合は、「続きを教えてください」と指示を出しましょう。
ChatGPTは前の文脈を理解できるので、続きの文章を作ってくれます。
新しいチャット画面を作る
左上の「+ New chat」を選べば、新しいチャット画面を作れます。
- やりとりが長くなり、読みづらくなった
- 異なるジャンルの文章を作りたい
などの場合は、新しくチャット画面を作りましょう。
チャット画面は左のサイドバーに保存され、いつでも確認できますよ。
WebライターがChatGPTをうまく活用するコツ
以下のコツを意識すれば、ChatGPTをうまく活用できますよ。
- プロンプトを工夫する
- チャット画面を使い分ける
- 有料プランに切り替える
プロンプトを工夫する
ChatGPTに与えるプロンプトの質が、出力結果に大きく影響します。
プロンプトを考える際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 具体的に表現する
- 背景情報を付け加える
- 簡潔にまとめる
- 一度に1つのことだけ聞く
- 箇条書きを使う
- 役になりきらせる
- 敬語を使う
ただし、よいプロンプトができたとしても、一発で望む結果を得られるとはかぎりません。
ChatGPTの出力結果を確認し、改良を加えて、応答精度の高いプロンプトを作りましょう。
チャット画面を使い分ける
同じトピックについての文章を書かせたいなら、1つのチャット画面で繰り返し指示を出しましょう。
ChatGPTは前の文脈を理解でき、より精度の高い回答を得られるからです。
たとえば、
検索意図を聞く
↓
構成案を作ってもらう
↓
本文を書いてもらう
と順番に指示すれば、
ChatGPTは「キーワードは○○で検索意図は△△。見出しは□□だから、本文では◇◇について書けばいいんだ」と学習します。
いきなり本文を書かせるよりも効率的で、修正回数を減らせます。
一方で、異なるトピックの文章を書かせたいなら、新しくチャット画面を作りましょう。
同じチャット画面を使い続けると、前の文脈に影響され、不自然な文章になる可能性があります。
用途によってチャット画面を使い分ければ、効率よくChatGPTを利用できますよ。
有料プランに切り替える
ChatGPTは無料で使えますが、有料プランに切り替えると、さらに応答精度が高くなります。
応答精度が高くなる理由は、言語モデルのちがいにあります。
Free plan(無料プラン) | GPT-3.5 |
ChatGPT Plus(有料プラン) | GPT-4 |
言語モデルとは、単語や文法、文脈などを学び、予測するシステムのことです。
GPT-4の方が高性能で、精度の高い予測が可能です。
以下は、同じプロンプトを与えた場合の出力結果です。
あなたはプロのコピーライターです。
以下の【条件】に沿った記事のタイトルを10個考えてください。
###
【条件】
■【キーワード】を左に配置してください。
■【見出し】の一部をタイトルに入れてください。
■【ターゲット】の興味を引き、読みたくなるようなタイトルを考えてください。
■SEOに適したタイトルを考えてください。
■タイトルの文字数は30~32文字以内にしてください。
###
【キーワード】
Webライター ChatGPT
###
【見出し】h2ChatGPTが普及してもWebライターが必要な理由
h3ChatGPTはネット上の情報しか学習できないから
h3ChatGPTが作る文章はまちがっている可能性があるから
h3ChatGPTは人間味のある文章を書けないから
…
無料プラン(GPT-3.5)の場合:
有料プラン(GPT-4)の場合:
無料プランでは
- 指示の一部(【キーワード】Webライター ChatGPT)がそのまま出力されている
- 「Webライター」が「ウェブライター」になっている
- 指示していない「ウェブライティング」「ウェブ記事」が含まれている
など、こちらの意図とは少しずれています。
出力結果を直すように指示を出せば修正可能ですが、手間がかかります。
一方、有料プランの場合は、一発でおおむね指示に沿ったタイトルを提案してくれました。
本格的にChatGPTを使いたい場合は、有料プランに切り替えることをおすすめします。
月額20ドル(約2,700円前後)かかりますが、作業効率化のための投資として考えましょう。
WebライターがChatGPTを使うときの注意点
ChatGPTを仕事に用いる際は、以下の点に注意してください。
- ChatGPTが作った文章をそのまま使わない
- ChatGPTが書いた文章はGoogleに評価されない可能性がある
- AIツールが禁止されている場合は使わない
ChatGPTが作った文章をそのまま使わない
先述のとおり、ChatGPTが作った文章には、まちがいや古いデータが含まれている可能性があります。
生成された文章をそのまま使うのではなく、正しく書かれているか必ずチェックしてください。
またChatGPTに考えてもらった単語や文章は、候補や下書きとしてとらえましょう。
たとえば、「SEOに強い記事タイトルを考えて」と指示を出しても、Googleに評価されるタイトルを提案してくれるとはかぎりません。
ChatGPTが考えたタイトルを土台にして、自身の経験や知識をもとに、ブラッシュアップすることが大切です。
ChatGPTに丸投げせず、時短ツールとして活用しましょう。
ChatGPTが書いた文章はGoogleに評価されない可能性がある
ChatGPTは、ネット上の情報をもとに文章を作ります。
誰かが書いた記事に似た文章ができてしまい、そのまま公開するとコピーコンテンツと判断される可能性があります。
さらに、Googleは「AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス」で、以下のように述べています。
AI生成コンテンツはGoogle検索のガイドラインに抵触しますか?
引用元:「AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス:よくある質問」
AIや自動化は、適切に使用している限りはGoogleのガイドラインの違反になりません。検索ランキングの操作を主な目的としてコンテンツ生成に使用すると、スパムに関するポリシーへの違反とみなされます。
ChatGPTで書いた文章が、スパムコンテンツとみなされ、Googleから評価されないおそれもあります。
コピペチェックや編集作業などをおこない、ChatGPTの文章をそのまま公開しないようにしましょう。
なおGoogleは「コンテンツの品質に重点を置き、制作方法は問わない」(参考:「AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス:制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価」)としているため、AIでの記事作成自体に問題はありません。
AIツールが禁止されている場合は使わない
ChatGPTは便利ですが、AIツールの使用を禁止しているクライアントもいます。
AIツールを禁止する理由として考えられるのが、SEOへの長期的な影響です。
ChatGPTで作った記事が検索上位に入ったとしても、順位を保てるとはかぎりません。
Googleのアップデートにより、検索順位が落ちたり、検索結果に表示されなくなったりする可能性もあります。
アクセス数や収益を担う記事だった場合、クライアントは大きな損害を受けるでしょう。
AIツールを禁止しているクライアントに、ChatGPTで作った記事を納品しないようにしてください。
ChatGPTが普及してもWebライターとして生き残るポイント
ChatGPTが普及しても仕事を奪われないWebライターになるには、以下のポイントを意識することが大切です。
- コミュニケーション能力を養う
- 文章力を身につける
- 一次情報を集めて記事を書く
コミュニケーション能力を養う
ChatGPTなどのAIツールをうまく使いこなすためには、人間が適切な指示を出すことが重要です。
適切な指示を出すためには、要望を満たすために必要な情報を整理し、AIが理解できるよう正しく伝える力が求められます。
要望を正しく伝えるために、日常的にコミュニケーション能力を養うことを意識しましょう。
AIを動かすのにコミュニケーション能力が必要なの?
と思われるかもしれませんが、AIであろうと人間であろうと、情報伝達の過程にちがいはありません。
たとえば、クライアントから「SEOについての記事を書いてほしい」と言われても、どんな記事を書けばいいのかわからないですよね。
- キーワード
- ターゲット
- 文字数
など具体的な情報がないと、クライアントがどんな記事を求めているのか予想できません。
完成品がイメージとちがう事態におちいるのは、情報共有ができていないことが原因です。
ChatGPTに対しても人間へ指示を出すように、「どう伝えれば要望どおりに動いてくれるのか」を考えることが大切です。
コミュニケーション能力を養えば、ChatGPTをうまく使いこなし、Webライティングの業務効率化を実現できるでしょう。
対人関係でも伝える力は重要なので、コミュニケーション能力を高めておいて損はありません。
文章力を身につける
ChatGPTは大量のデータを学習しているため、人間のように自然な文章を書けます。
しかし、
- 一文が長い
- 熟語が多く、文章が堅苦しい
などの問題もあります。
文を区切ってつないだり、別の表現を考えたりなどの作業には、文章力が求められます。
コピペ防止などの理由から、人間による編集作業は必須です。
ChatGPTの文章をうまく編集できるように、文章力をみがきましょう。
一次情報を集めて記事を書く
ChatGPTはネット上の情報を短時間でまとめられるので、同じくネットで調べるだけのWebライターは求められなくなります。
ChatGPTが普及しても生き残れるのは、一次情報をもとに記事を書けるライターです。
一次情報とは、本人が直接得た情報のこと。
たとえば、以下が一次情報にあたります。
仕事や趣味での体験から学んだこと
商品やサービスを使った感想
インタビューやアンケートを実施してわかったこと
一次情報を集めるには時間や費用がかかるため、価値の高い情報としてあつかわれます。
一次情報を盛り込んだ記事は、独自性が高く、Googleからも評価されやすいのです(参考:「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス:質の高いサイトと見なされるもの」)
ChatGPTはAIなので、みずから体験することができません。
積極的に行動して一次情報を集め、オリジナリティのある記事を作りましょう。
まとめ:ChatGPTを活用できるWebライターになろう
今回は、ChatGPTが普及してもWebライターが必要な理由や、ChatGPTを使って記事を書く方法、Webライターとして生き残るためのポイントなどを解説しました。
ChatGPTには以下のような弱点があるため、Webライターの役割が失われることはないと考えられます。
- ChatGPTはネット上の情報しか学習できないから
- ChatGPTが作る文章はまちがっている可能性があるから
- ChatGPTは人間味のある文章を書けないから
ChatGPTは、以下のライティング業務を代行できます。
- 検索意図のリサーチ
- 見出しの作成
- 本文の執筆
- 記事タイトルの考案
- 文章の校正
ChatGPTに負けないWebライターになるためには、以下のポイントを意識しましょう。
- コミュニケーション能力を養う
- 文章力を身につける
- 一次情報を集めて記事を書く
ChatGPTを使えば、ネット上の情報に簡単にアクセスできて大変便利です。
しかし丸投げはできず、人間による調整が必要です。
スキルのないWebライターは、ChatGPTの普及によって仕事を失うことが予想されます。
今回お伝えした情報を参考に、今のうちにスキルをみがき、ChatGPTを使えるWebライターを目指しましょう。