ChatGPTは電話番号なしでは使えない！電話番号が必要な理由や危険性を解説

ChatGPTを使うためには、電話番号の入力が必要です。

海外のサイトで電話番号を入力するのは怖い…

と思う方もいらっしゃるでしょう。

結論を述べると、電話番号を入力せずChatGPTを利用する方法はありません。

今回は、ChatGPTを使うのに電話番号が必要な理由や、電話番号を登録する危険性などについて解説します。

電話番号がなくても利用できるAIチャットサービスも紹介しますので、ぜひご覧ください。

ChatGPTを電話番号なしで利用することはできない

冒頭でも述べましたが、電話番号を登録せずにChatGPTを利用することはできません。

ChatGPTを利用するためには、開発元であるOpenAI（オープンエーアイ）のアカウントが必要です。

OpenAIのアカウント作成時に、SMS（ショートメッセージ）で届く認証コードの入力を求められます。

電話番号を入力するステップは飛ばせないため、ChatGPTの利用には電話番号が必須といえます。

なおOpenAIのアカウントは、メールアドレスのほか、以下のアカウント情報を利用して作成可能です。

ただし上記のアカウント情報を用いても、SMS認証のために改めて電話番号を入力しないといけないので、注意してください。

電話番号はChatGPTを安全に利用するために必要

ChatGPTを利用するのに電話番号を求められるのは、SMS認証による本人確認のために必要だからです。

ユーザーが実在していることを確認し、不正なアカウント利用や、悪質ユーザーのアクセスを防ぎます。

電話番号の登録は、アカウントのセキュリティを向上させ、ChatGPTを安全に使うための重要な取り組みです。

OpenAIは、アカウント作成に電話番号が必要な理由について、以下のように述べています。

Why do I need to provide my phone number to sign up?

When you sign up for our platform, we do require a phone number for security reasons.

This allows us to verify your account and ensure our platform remains secure.

We don’t use your phone number for any other purposes, and we take your privacy very seriously.

引用元：OpenAI「General Top FAQ-Phone verification」

なぜサインアップに電話番号が必要なのですか？

私たちのプラットフォームにサインアップする際、セキュリティ上の理由から電話番号が必要となります。

これにより、お客様のアカウントを確認し、プラットフォームの安全性を確保することができます。

お客様の電話番号を他の目的で使用することはありませんし、お客様のプライバシーを非常に重視しています。

※DeepLで翻訳しています。

ChatGPTの利用時に電話番号を登録する危険性は低い

ChatGPTを使うためには、電話番号を登録してOpenAIのアカウントをつくるしかありません。

個人情報を入力することに、抵抗を覚える人もいるでしょう。

しかし、OpenAIはユーザー情報を適切に管理するために、さまざまな取り組みをおこなっています。

以下の2点から、OpenAIに電話番号を登録する危険性が低いことを説明します。

• セキュリティ体制が国際基準を満たしている
• セキュリティに関する取り組みを公開している

セキュリティ体制が国際基準を満たしている

OpenAIは、企業のセキュリティ体制を客観的に評価する「SOC2（ソックツー）Type2」を取得しています。

SOCとは「System and Organization Controls」の略です。

組織の運営状況を評価するための枠組みや、報告書を指します。

不正な組織運営を防ぐため、米国公認会計士協会（AICPA）とカナダ勅許会計士協会（CICA）によって定められました。

OpenAIが取得したSOC2は、セキュリティや個人情報の扱い方が評価対象です。

第三者の監査法人が評価をおこなうので、情報の管理体制が国際基準に達していることを客観的に証明できます。

また、SOCには「Type1」と「Type2」の2種類が存在します。

OpenAIはType2を取得しており、健全な組織運営を長く続けていることがわかります。

セキュリティに関する取り組みを公開している

OpenAIは、自社のセキュリティに関する情報を「OpenAI Security Portal」で公開しています。

「OpenAI Security Portal」では、

• サイバー攻撃への耐性テストの結果
• SOC2レポートの内容
• CAIQ Lite（セキュリティの自己評価ツール）の回答

などを確認できます。

ただし、実際に閲覧するためにはアクセス申請が必要です。

会社名などの入力を求められるため、個人がセキュリティ情報を確認するのは難しいでしょう。

しかし、OpenAIがサービスの安全性を保とうとしていることはわかりますよね。

自社のセキュリティを積極的に開示することは、ユーザーに安心してもらうための取り組みの1つといえます。

ChatGPTに電話番号を登録する際の注意点

ChatGPTを開発したOpenAIが、安全なサービスを提供するために努めていることを説明しました。

しかし、それでも100%安全にChatGPTを使えるとはかぎりません。

ChatGPTを使うために電話番号を登録する際は、以下の点に注意してください。

• 迷惑メールが届く可能性がある
• 個人情報流出のリスクがある
• SMS認証できるツールなどは使わない

迷惑メールが届く可能性がある

Twitterで調べたところ、以下のツイートをみつけました。

電話番号認証をしたところ、迷惑メールが届くようになってしまった、という内容です。

しかし、電話番号認証のせいで迷惑メールが届いた、とは言い切れません。

私もChatGPTを使うために電話番号を入力しましたが、今のところ迷惑メールが届くなどのトラブルは起きていません。

とはいえ、ChatGPTの電話番号認証をおこなったら迷惑メールが届いた、と発信している人がいることも事実です。

ほかの人が大丈夫でも、自分の場合はトラブルが起きるかもしれない、と考えましょう。

個人情報流出のリスクがある

OpenAIが十分なセキュリティ対策をとっていても、サイバー攻撃によって個人情報が流出する可能性があります。

ChatGPTを使うには、電話番号以外にも

• 名前
• 生年月日
• 住所（有料プラン利用時のみ）
• クレジットカード情報（有料プラン利用時のみ）

などの個人情報を求められます。

詐欺などのトラブルに巻き込まれる可能性もあり、個人情報の扱いには注意が必要です。

情報漏えいのリスクを考え、ChatGPTを使う必要があるのかしっかり検討しましょう。

SMS認証できるツールなどは使わない

SMS認証や電話番号の取得が可能なツールもありますが、使わないようにしましょう。

ツールを使わない方がいい理由は、以下のとおりです。

ツールの使用にはさまざまなリスクがあり、おすすめできません。

次の章で電話番号なしで使えるAIチャットサービスを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

電話番号なしで使えるChatGPT以外のAIチャットサービス3選

ここまでChatGPTの利用時に電話番号を入力する危険性について説明しましたが、　

どうしても電話番号を入力したくない！

と思う方もいらっしゃるでしょう。

ここからは、電話番号なしでも使えるAIチャットサービスを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

• 無料・登録不要で使えるPerplexity AI（パープレキシティエーアイ）
• 無料でGPT-4を使えるBing（ビング）
• 素早く複数の回答案を提示できるBard（バード）

無料・登録不要で使えるPerplexity AI（パープレキシティエーアイ）

「Perplexity AI」は、無料で使える対話型のAI検索エンジンです。

アカウント登録の必要がなく、公式サイトにアクセスすればすぐに使えます。

UIがシンプルで、直感的に使える点が特徴です。

回答とともに参照元のページも表示されるので、まちがいをチェックする手間がかかりません。

回答を得たあとに関連した質問が出てくるので、さらに深く調べることもできます。

無料でGPT-4を使えるBing（ビング）

Microsoftが提供する検索エンジン「Bing」には、AIチャット機能が搭載されています。

質問を入力すると、ネット上の文章を要約した回答が返ってきます。

通常5回までしか使えませんが、Microsoftのアカウントがあれば、ログインすることで制限なく利用可能です。

Bingの特徴は、高性能な言語モデル「GPT-4」を使える点です。

言語モデルとは、単語や文法、文脈などの学習システムを指します。

「GPT-4」はChatGPTにも用いられていますが、有料プランへの切り替えが必要です。

Bingは無料で使えるため、費用をかけずに精度の高い回答を得られます。

素早く複数の回答案を提示できるBard（バード）

「Bard」は、Googleが提供する対話型AIツールです。

Googleが独自に開発した言語モデル「LaMDA（ラムダ）」を用いています。

質問への回答はもちろん、詩や小説などクリエイティブな文章生成が可能です。

3つの回答案を提示してくれるので、別の言い回しや切り口など、異なる観点から情報を得られます。

ChatGPTよりも素早く応答できる点がメリットです。

Bardの利用にはGoogleアカウントが必要ですが、費用はかかりません。

ChatGPTの電話番号認証に関する疑問

ChatGPTで電話番号認証をする際の疑問をまとめましたので、参考にしてください。

• 固定電話の番号を使って登録できる？
• スマートフォンならどんな番号でも登録できる？
• 同じ電話番号でも重複してアカウントをつくれる？

固定電話の番号を使って登録できる？

固定電話ではSMSで届く認証コードを受け取れないため、固定電話の番号は使えません。

スマートフォンならどんな番号でも登録できる？

スマートフォンを利用している場合でも、以下の番号は使えません。

同じ電話番号でも重複してアカウントをつくれる？

2つまでなら同じ電話番号でアカウントをつくれます。

3つ目のアカウントをつくろうとしたところ、以下のように表示されて先へ進めませんでした。

同じ電話番号で複数アカウントをつくれることについて、OpenAIは以下のように述べています。

Can I reuse the same mobile number I had before for additional accounts?

For anti-fraud and abuse reasons, we do not allow you to use your number for phone verification for more than 2 unique OpenAI accounts.

This is true only if you create the additional accounts before deleting any account linked to that phone number.

If you need to create another (3rd) unique OpenAI account then you’d need to use a different number.

引用元：OpenAI「General Top FAQ-Phone verification」

以前に持っていたのと同じ携帯番号を追加のアカウントに再利用できますか?

詐欺や悪用防止の理由から、2つ以上の固有のOpenAIアカウントの電話認証に番号を使用することは許可されていません。

これは、その電話番号にリンクされているアカウントを削除する前に追加のアカウントを作成した場合にのみ当てはまります。

別の(3番目の)固有のOpenAIアカウントを作成する必要がある場合は、別の番号を使用する必要があります。

※Google Translateで翻訳しています。

まとめ：ChatGPTは電話番号なしでは使えない

今回は、ChatGPTを使うのに電話番号が必要な理由や、電話番号を登録する危険性などについて解説しました。

繰り返しになりますが、ChatGPTを電話番号なしで使うことはできません。

電話番号は、SMS認証による本人確認で、不正なアカウントやアクセスを防ぐために必要です。

ChatGPTを運営するOpenAIに電話番号を登録する危険性は、以下の2点から低いと考えられます。

• セキュリティ体制が国際基準を満たしている
• セキュリティに関する取り組みを公開している

しかし、100%安全とはいいきれないため、以下の点に注意してください。

• 迷惑メールが届く可能性がある
• 個人情報流出のリスクがある
• SMS認証できるツールなどは使わない

どうしても電話番号を入力したくない場合は、以下のAIチャットサービスを使ってみてください。

• Perplexity AI（パープレキシティエーアイ）
• Bing（ビング）
• Bard（バード）

ChatGPTを使う場合は、個人情報の扱いに気をつけ、リスクがあることを理解したうえでアカウントをつくりましょう。